終わった後、外に出るのが恥ずかしいくらいに号泣してしまった…こんな映画は久しぶりかもしれない…
これまで食わず嫌いしていたインド映画。ほとんど真面目に観たことがなかったのですが、今回『バジュランギおじさんと、小さな迷子』の素敵な漫画仕立てのレビューをツイッターに上げている方の投稿をたまたま見て、面白そう!観たい!となぜだか激しく思って、観に行ってきました!あのレビューを描いてくれた方に心から感謝です。
宗教や国籍、文化の違いに戸惑いながらも、いつしかそれを全部超えていくおじさんと迷子、行く先々で会う援助者の姿に、何か大きく温かくて、美しいものを見ました。見終わった後、すれ違う人全員とハイタッチしたり肩を組みたい感じです。(ダメです。)
猿が出てくる場面や、宗教上の様々な戒律により生まれる葛藤が描かれるシーンなど、インドの宗教文化に多少の親しみがあったことも、この映画をいっそう面白くしてくれました。
生きる指針を持って疑わない人には絶対的な強さがありますね。そうでない人にとっては、その揺るがない強さが脅威であり、到底敵わないです。
この映画を観ていて、何がこんなに爽快なのかと考えてみたら、神様を信じるとか信じないとか、どの神様なら信じるのかとか、そんなことはどうでもよくて、世界中どこにいようと自分の信じた正義や信条を疑いなく突き進んだり、人間として大切にされたり、人を大切に扱ったりすることで、私たちの住む地球はうまく周るようになっていることを思い出させ、国も人種も関係なく地球人として全員を励ましてくれるものだったからだと思います。過去にとらわれ、いつまでもいがみ合っていては未来がないです。
そして最後に、映像の美しさも大きな見どころの一つになっていました。
デリーの喧騒に胸踊り、パキスタンの山間のランドスケープにただただしびれるのでした。行ってみたいな…
まだいくつかの映画館で上映されていますので、気になる方は終わってしまう前にぜひです!
上映中の映画館はこちら👉
http://bajrangi.jp/theater.html
公式ウェブサイトはこちら👉