先週木曜日は「春になっても眠れない人のための安眠法」を開催しました。この日は、鮮やかな新緑の並木が揺れる窓辺で、1対1のプライベートレッスン!その分個人的なお悩みに内容を合わせてお話させていただきました。

アーユルヴェーダは「食事」「睡眠」「梵行(性欲を正しくコントロールすること)」が三本の柱となって、生命を支えていると教えています。ですからこの3本の柱がおろそかになっていると、生命という社が支えられずに崩れ落ちてしまいます。
今健康業界では空前の「睡眠」ブームが起きていますが(もう少し前にブームは去ったかな?)、健康な身体と精神ということを考える時に、「睡眠」は食べることと同じくらい重要なことであると多くの人が気付き始めていて、とても素晴らしいブームがやってきたなぁと嬉しく思っています。
国内外の睡眠に関する研究結果が分かりやすく様々な著者によって解説されている本もたくさん出ていて、私も主なものを読んでみました。その中でも「睡眠こそ最強の解決策である(WHY WE SLEEP)」(マシュー・ウォーカー著)で紹介されている<行動療法>で、アーユルヴェーダが一日の過ごし方で、必ず守ること!と言っていることと完全に一致していることがあるので、ぐっすり眠ることが苦手な人にぜひ知ってほしいと思います。

それは…
【毎日同じリズムで生活すること】
仕事がある日も休みの日も同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。これが不眠症に最も効く行動療法だということが最新の睡眠研究で分かっています。
余談ですが。。睡眠に限らず、いろんな “最新の” 療法についていつも思うことは、
「それはもう5000年以上前から言われてるよ!」
ということなんですが、、、エビデンスがないと話にならない世の中に生まれたので、最近では素直に「エビデンスをありがとう!」と思って、アーユルヴェーダのお話の中にも現代の研究結果を織り交ぜてお話するようになりました。アーユルヴェーダが不思議な民間療法と誤解されないためにも必要なことだと考えています。
さて、睡眠の話に戻りまして。今では睡眠薬よりも行動療法が不眠症状をより良く改善させているという結果が出ているようです。さらには睡眠薬と偽薬を飲ませたそれぞれのグループでは、不眠の改善度合いに大差なかったということですから、もし睡眠薬に頼っている人がいるなら、ぜひ行動療法を取り入れることを検討してほしいと思います。全ての種類の睡眠薬が同じようにプラセボ効果ほどしかないのかは分かりませんが、行動療法で改善していることは確かなので、やってみない手はないです。
そして最後に自分のことを棚に上げて人の睡眠についてだけあれこれ言うのは気が引けるので… ここで宣誓しておきたいと思います!
去年から自分の睡眠にも本格的にテコ入れを始めて、この1年で平均睡眠時間5時間前後を→約6時間に増やしました。今後さらに→平均7時間を目指します。
そのために具体的にやることは、
- 夕食は消化が早くできるものにします!
- 夜気になることがあっても潔く寝て、翌朝に回します!
睡眠の目標なのに、なんで夕食!!?と感じるかもしれませんので、ちょっと説明。お腹に食べ物が残っていては、睡眠の妨げになるし(体温が下がることで眠気を感じるのに、消化の途中だと体温が上がっているから寝にくい)、万病の元になる未消化物(アーマ)を溜めることになるので、短時間で消化できるものを夕食には食べて、早く寝られるようにしたいです。実際にまだお腹が重たい気がするから寝られない…と無駄に起きていることがあるので…反省。

いろんな色の自然栽培、有機栽培のお米と野菜。すごい満足感!
睡眠改善したいあなたへ。
日中のパフォーマンス向上のため、幸せな健康長寿のため、リズムを守った生活を。ともに頑張りましょうねー!